図録 「拵(こしらえ)の魅力」

8−12 突兵合口拵


江戸末期、幕府が西洋流の軍事を取入れた陸軍所を開設した折、所員である
武士も洋服を着用した。 先細りの丸鐺を大きな特徴とする突兵拝は刀を
腰バンドの草サックに指しやすい形態として考案された和洋折衷の拵。

本品の金具は四分一で庄内金工の熊谷義正作。沢潟(おもだか)をモチーフと
する。

「とっぺい あいくちこしらえ」