坂入眞之
(さかいりまさゆき)  

柄巻師(つかまきし) 
無鑑査
(公益財団法人日本美術刀剣保存協会において職方の最高位)
号:柄真(つかしん)
愛知県知多郡
 

柄巻と格闘し40数年が過ぎましたが、若い時にこの資料があったなら、あの資料をお借りできたらなら、もっと良い研究成果が残せたであろうに、と思う連続であった。同じ道を歩む後進のために、平成24年に「尾張拵・柳生拵」を出版し、その中で「柄真伝書(柄巻秘伝)」を書き留め、その心構えから語ってきた。

「手戻りの勇気を持て!」この意味は、心ならずも失敗したときの対応を、ごまかしで通り過ぎるのではなく、正しい仕事ができるところまで戻れ、ということである。今では、この志しを持った後輩が柄真工房に集い、技術の研鑽に努めています。未だ柄巻に対する情熱は衰えず。

   

公益財団法人日本美術刀剣保存協会 刀剣研磨・外装技術発表会 昭和49年の初出品以来特賞ほか多数

平成26年   日馬富士 相撲太刀制作

平成29年   稀勢の里 相撲太刀制作