日本刀鍛錬塾の卒業生


　中田勇（兼秀）、金子孫六（兼元）、松原正造（兼吉）、後藤良三（兼成）、
小島寛二（兼時）、大野広美（兼定）、那須秀清（兼清）、岩田勇夫（兼勇）、
安田年男（兼年）、桑山隆（兼高）、水戸守寿（兼寿）、酒井富郎（兼富）、
山田孝（兼孝）以上、（）内は刀匠名。

　総匠　渡邊萬次郎兼永翁門下の刀匠として小島時次郎（兼道）、加藤
善之助（寿命）、加藤�ﾅ一（兼房）、交告源次郎（兼上）、後藤松蔵（兼光）、
村山鈴市（兼幸）等が指導の助手となった。

　なお塾生として入門したが志半ばで日本は敗戦となり、解散となって
しまった。
山藤正雄、武藤松男、奥田笹市、丸山正雄、森下博美、戸田澄雄、
長尾金次郎、小澤守隆　以上八名は残念無念だったと思う。
　この中の何名かは食堂での写真に写っている。

　これらの記録は渡邊兼永翁の腹心として翁を支えた山田長蔵さんが
覚書として遺された一部のものです。

　私はその娘婿であった山田定（さだむ）さんから教えてもらい資料の
コピーをいただいた。

　塾の卒業生で今尚ご健在なのは二十六代兼成後藤良三刀匠のみと
なった。
　近年刀剣の復興にご尽力され、後進の指導に当たられた兼時・小島
寛二、二十七代兼元・金子孫六、兼高・桑山隆さん達はご浄土に旅た
たれた。

　兼永翁の門人達は昭和３４年８月に「日本刀匠総帥　渡邊兼永翁碑」を
顕彰記念として建立された。
　この石碑は関鍛冶伝承館の前にあって、毎年８月には孫弟子やひ孫
弟子も交えて碑前に額ずいている。

　刀都・関はこうして今尚脈々と伝統が受け継がれて行く。・・・