能「猩々」はよく知られた謡曲で、昔の武士も酒を愛し、大きな酒壷と柄杓を表した「猩々」の図柄をよく見かけます。 「猩々」の謡の一節 「よもつきじ。萬代までの竹の葉の酒。酌めども尽きず。飲めどもかわらぬ秋の夜の盃。影も傾く入江に枯れ立つあしもとはよろよろと。酔いに臥したる枕の夢を。結ぶと思えば泉はそのまま尽きせぬ宿こそ。めでたけーれ。」に由来する。 まさに酒好きにはたまらない謡。 私も猩々に負けずと、今宵も盃を手に、 「酌めども尽きず・・・。飲めどもかわらぬ春の夜の杯」と楽しんでいます。 たわいもない酔人の戯言を最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。 |
大きな壺と柄杓を透かした無銘正阿弥鍔。 縦81.5mm横82.8mm切羽台厚み5.8mm小丸耳厚4.4mm |
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