当支部会員参加による行事日程
古式日本刀鍛錬 一般公開 刀匠、研師、柄巻師、鞘師、白銀師の実演 |
1月2日、10月は関市「刃物祭り」開催日 3月、4月、6月、7月、9月、11月は第1日曜日 |
平成12年度「支部活動」日程
支部活動 | 期 日 |
(1)第1回研究会・支部総会・懇親会 | 平成12年6月4日 |
(2)第2回研究会 | 平成12年7月15日 |
(3)第3回研究会 | 平成12年9月9日 |
(4)「東海地区大会(第6回 於浜松)」へ参加 | 平成12年11月3日 |
(5)第4回研究会・懇親会 | 平成13年1月21日 |
(6)第5回研究会 | 平成13年3月17日 |
平成13年1月21日研究会
(注)参加者:40名を数える 新規加入者:3名 うち、1名が女性
鑑定刀 | 刀工名 | 鑑定・鑑賞見所 |
一号刀 | 刀 和泉守兼定(之)作 |
少し大振りな体配 湾れ刃を焼く(悠然と、大らかに) 焼き出しが腰刃(兼定得意、歌仙・九字にも) |
二号刀 | 刀 豊永東虎左行秀造之 明治三年八月日 |
薙刀姿(幕末に見られる、清麿・固山一門) 大切先、大振りとならずオーソドックスな体配 鍛え良く、沸え美しい 尋常な直刃を焼き、足入る(刃の景色良い) 地刃、明るく冴える 最晩年、明治三年紀の作 |
三号刀 | 太刀 安綱 | 古典的な体配、生ぶの太刀姿 棒樋角止め 地鉄に黒味がある(濁る、肌立つ) 刃文、小乱れ 地鉄・刃文の調子に田臭 焼き落し(有る場合、古伯耆を考える) |
四号刀 | 脇指 津田越前守助広 延宝六年八月日 |
大きな湾れ刃(四、五つ) 大坂帽子 地鉄が良く、地沸えつく 彫り物、肥前・一竿子ではない |
五号刀 | 刀 兼元 (重要刀剣) |
二代孫六兼元(変わり出来) 平肉を落とした造り込み 刃文、三本杉ならぬ五本杉揃う 白け映り立つ |
六号刀 | 短刀 来国光 | 鎌倉最末期の短刀姿 棒樋に添樋、真棟の頭が広い 物打ち、切先に沸えが強い |
天・地・人位 | 80点 | 3名 |
次点 | 75点 | 2名 |
平成12年9月9日研究会
鑑定刀 | 刀工名 | 鑑定・鑑賞見所 |
一号刀 | 太刀 大原真守 |
平安末期から鎌倉初期の太刀姿(踏ん張りあり、生ぶ) 造り込み、平肉良く付き、身幅の割に鎬幅狭い 鍛え、肌立ち、大板目交じり、地沸良く付き、刃沸付き、刃肌立つ 刃文、小模様、独立した互の目、小湾れ入り、地班映り立ち、焼き落とす 彫り、腰樋に梵字(和歌山東照宮重文にもあり、真守の特色か) |
二号刀 | 太刀 来国光 (重要刀剣 柳沢家伝来) |
鎌倉中期から末期の太刀姿(踏ん張りなく、大きく摺り上げ) 輪反り(来物、雲類に多い)、切先、やや伸びる 地鉄、澄み、小板目詰み、地沸付く 直刃を基調、互の目が目立つ、帽子、小丸に返る 佩表中程上に京逆足が見られる(来物) |
三号刀 | 刀 於南紀重国造之 (重要刀剣) | 慶長新刀の姿(珍しい相州伝生ぶ) 造り込み、身幅の割に鎬幅広く、切先、伸び加減 地鉄、柾掛かり、表裏の鍛え変わり、大板目交じる 一見、虎徹周辺に見紛う(虎徹が南紀を参酌していたのでは) 直ぐの焼き出し、数珠刃風に互の目が連れる 帽子、横手を焼き込み、焼き詰め風に掃掛け大和伝風が見られる |
四号刀 | 刀 運寿是一作 文久一年二月日 (重要刀剣) |
江戸石堂、七代目(評価されていないが高技量) 造り込み、身幅の割に鎬幅狭く、平肉乏しく、手持ち重い 鍛え、板目詰み、無地風、足が長く、刃先に抜け加減 刃文、丁子、匂い口が潤み、若やいでいる 沸出来の丁子刃(オリジナル)で、刃中働き(金筋、砂流し)見られ、地刃冴える |
五号刀 | 刀 一葉葵紋 主馬首一平安代 (重要刀剣) |
造り込み、頑健、平肉付き、身幅の割に鎬幅狭く、重ね厚い 鍛え、詰むが肌目細かに立ち、地鉄黒っぽい 荒沸付くが、沸筋(薩摩の芋蔓)見られない 真改を思い浮かべる直刃調の浅い湾れ 「馬」銘振りより、子安在の代作、代銘か |
鑑定刀 | 刀工名 | 鑑定・鑑賞見所 |
一号刀 | 太刀 備前長船康光 応永十九年紀 (特別重要刀剣) |
腰開き加減の互の目こずみ、僅かに逆がかる。 |
二号刀 | 刀 青江極め | 大磨上げ無銘ながら鎌倉最末期のもの。 逆丁子刃入る。 |
三号刀 | 短刀 良西 | 現存する在銘これ一振り。 冠落し造り、大和・来・九州に多い。 |
四号刀 | 短刀 近江大掾藤原忠広 (重要刀剣) |
直刃。 帽子直ぐに先小丸に返る。鍛えは米糠肌。 |
五号刀 | 刀 長曽袮興正 金象嵌截断銘 |
興正の上作、師匠にせまるも刃の冴え及ばず。 |
天位 | 80点 | 2名 |
地位 | 75点 | 2名 |
人位 | 68点 | 1名 |