当支部会員参加による行事日程

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 古式日本刀鍛錬 一般公開
 刀匠、研師、柄巻師、鞘師、白銀師の実演
 会場・関鍛冶伝承館
 1月2日、2,3,4,5,6,7,8,9,11,12月の第1日曜日
 10月は、関市「刃物まつり期間」に開催


令和元年度「支部活動」日程

支部活動 期   日 会   場
 回定例研究会・総会  令和元年 5月25日(土)   関市文化会館
 第2回定例研究会
 令和元年 7月13日(土)   岐阜市厚見公民館
 回定例研究会  令和元年 9月7日(土)   関市文化会館
 回定例研究会  令和元年 11月10日(日)   岐阜市南部コミュニティーセンター
 回定例研究会・懇親会  令和2年 1月18日(土)   ホテルグランヴェール岐山
 6回定例研究会  令和2年 3月28日(土)   岐阜市南部コミュニティーセンター

※ 研究会に一般参加・見学を希望される方は事前に、住所・電話番号・氏名・年齢・職業を記してお申込み下さい。

申込先 : 〒500-8258 岐阜市西川手四丁目20番 日本美術刀剣保存協会岐阜県支部 
      e-mail houji@pg8.so-net.ne.jp
(当日の飛び入り参加、および反社会的団体に関係する方は固くお断りいたします。)

尚、参加会費は 1,000円/1回 を申し受けます。


 第3回定例研究会

 令和元年9月7日、関市文化会館にて第3回定例研究会を開催いたしました。
 研究会では当支部支部長、近藤邦治氏に講師を務めていただき、5振りの古名刀を鑑賞刀として用意して下さいました。

 1号刀 太刀 
銘 安□ (古伯耆安綱)

 姿は鎬造り、低い庵棟、腰反り深く、先伏さり、細身ながら踏ん張りが残り、鎬幅狭く、小鋒。
 地鉄は板目に杢交え、肌立ちごころとなり、幽かに映り立つ。
 刃文はよく沸づき、匂い口沈み加減の互の目を基調に、小乱れを交え、足よく入り、物打ちは焼きが弱くなる。帽子は糸直ぐ風に焼き詰めるが、焼き弱く判然としない。
 茎は磨上て先切、平肉つかず、朽ち込み激しく底銘加減となり、「綱」は摩滅し、鑢目不明 。

 入札は古備前が多く、そのほかに古青江、豊後などもありました。
 本作を古伯耆とみていただきたいところは、鎬幅が目立って狭いこと、沸が強いこと、佩き裏に僅かですが焼き落としがみられることが挙げられます。


 2号刀 太刀 銘 雲生 (裏に十の切付銘あり) 第38回重要刀剣

 姿は鎬造り、やや低い庵棟、腰反りつき、先幅落ちて小鋒。表は鎬地に腰樋を区上で丸留めとし、鎬筋上に梵字。裏は鎬地に香箸、鎬筋上に梵字を刻する。
 地鉄は板目やや流れて杢交じり、乱れ映り立ち、地斑映りが重なる。
 刃文は焼き出しから細直刃とし、中程は直ぐ調の低い小互の目を連ね、物打ちから上を糸直刃とする。匂い深く、小沸つき、細やかな足入り、染みごころがある。
 帽子は表直ぐに殆ど焼き詰め、裏は小丸わずかに返る。
 茎は生ぶながら、先大きく摘まむ。鎬筋甘く、刃方面取り、棟方僅かに肉、鑢目大筋違い。刻銘「生」が「雲」に比して右へ寄る。

 入札は来、青江などもみられました、備前傍系で来や青江風があるといえば自然に雲類にもっていけるかと思います。
 また雲類のなかでも雲生や雲次などがいますが、本作を雲生とする決め手としましては、まず小ぶりであること、
 そして上半の方は直刃だが下半にくると小さな乱れが交じるところが、雲生の特徴とされている様です。

 3号刀 太刀 
銘 表、濃州住兼吉 裏、應永九年八月 (重要刀剣、日本古刀史、日本刀大鑑所載)

 姿は鎬造り、元来の細身、腰反り深く、先反り目立たず、殆ど鎌倉後期姿に紛れる。庵棟低めに鎬高い。
 地鉄は小板目精良につんで地沸つき、佩裏腰元に地斑を交え、区際から中程までは刃寄りに低く棒映り現れ、物打ちは乱れ映りとなる。
 刃文は匂い口明るくよく締まった直刃を基調に腰元小互の目を連ね、盛んに小足、鼠足が入り、仄かに逆ごころがあって、物打ち刃中に一筋の匂い線が長々と入り、
 佩き表中程に節刃を一つ焼く。
 帽子は僅かに湾れながら先小丸。
 茎生ぶ、上なりに反り深く、平肉豊かに付き、先浅い栗尻、茎棟中肉、刃方面取り、鑢目判然としないが鷹羽。
 
 一見鎌倉時代の太刀に見紛う姿からか入札は鎌倉時代の作とみられた方が多かったです。
 ですが研ぎ減ってはいないのに元先の幅差が少ないところは鎌倉時代とは違う部分です。
 そして上半は乱れ映りで、下半は明瞭な棒映りです。姿に加え、棒映りがあるというところで應永時代ころの作であると考えられます。
 また、鎬が高く、佩き表の中程に節刃を焼くところから美濃刀であると気づいていただければ、善定兼吉とみていただけるかと思います。

 4号刀 刀 
銘 兼基

 姿は鎬造り、庵棟、元先の幅差少なく、重ね薄く、鎬高く、中鋒大きく伸びる。
 地鉄は板目やや肌立ちながらゆったりと流れ、鎬地は柾となり、淡く美濃映り立つ。
 刃文は匂口沈んだ互の目が三つずつ繰り返し、小足入った、所謂三本杉。物打ち辺りで所々駆け出し気味となる。
 帽子は乱れ込んで先小丸に掃き掛け、極く短く返る。
 茎は生ぶながら区を大きく送り、先入山形。棟方刃方とも角、鑢目鷹羽、棟鑢勝手下り。

 兼基はいわゆる孫六兼元の親と弟が切った銘であるといわれておりますが、本作は銘振りや孫六兼元の様な作風であることからおそらく弟の方の作刀ではないかと思います。
 

 5号刀 刀 
銘 表、若狭守藤原氏房作 裏、天正拾六年二月日 (第17回重要刀剣)

 姿は鎬造り、庵棟、先反り強く、鎬幅やや広く、平肉つく。
 地鉄は鍛板目やや肌立ちながらゆったりと流れ、鎬地は柾となる。
 刃文は匂い口沈みごころの箱刃風の湾れを主張に互の目を交え、足、葉入る。
 帽子は乱れ込み一枚となる。
 茎は生ぶながら棟を磨り、先浅い栗尻。棟方角、刃方角に面取り、鑢目勝手下り。

 本作は桃山時代の典型的な姿をしており、地鉄も末関の標本的なものです。刃文から村正の入札もありましたが、本刀工は初期のころは末関の互の目が多く、
 後期になりますと本作のような箱乱れ風の湾れ刃を焼くようになります。

 第2回定例研究会

 令和元年7月13日、岐阜市厚見公民館にて第2回定例研究会を開催いたしました。
 研究会には講師として日本美術刀剣保存協会より久保恭子先生にお越しいただきました。

 1号刀 太刀 銘 来國俊 元亨元年十二月日(重要美術品)

 姿は反りが深く、鳥居反り。
 刃文は丁字に小乱れを交える。いわゆる京逆足が佩表にみられ、佩裏には通常の逆足が入り、帽子は小丸に返る。
 本作は来國俊八十一歳、最終年紀の作。
 鳥居反りの姿からか雲類の入札がありましたが、京逆足が入るところに注目しますと来系にみていただけると思います。
 そして来の中でもさほどまで身幅広くなく、小切先気味の優しい姿であれば、来國俊に入札された方がよろしいかと思います。

 2号刀 太刀 銘 備州長舩次行(小反り)

 1号刀の来國俊と比べると先反りがついた姿。
 地鉄は変わり鉄状の地景が入り、黒みがかった鉄。
 刃文は小乱れが詰まって、尖り刃が目立つ。焼きは高く一定で、振幅がなく、小反りの典型的な刃文構成。
 帽子は細かく乱れ込み小さく尖って返る。
 入札ついては最後まで迷われる方も多くいらっしゃいました。
 本作には変わり鉄状の地景や詰まった小乱れなど、小反りの特徴的な部分をみられますので、そういったところに注目していただければと思います。

 3号刀 短刀 銘 (新藤五)國光

 姿は僅かに反りがつき、通常みられる内反りの作刀とは異なる。
 また表裏のふくら辺りに二重刃がかかるところや、彫刻が表裏揃うところなどからか、吉光の入札が多くあり、一の札で当てるのは難しい作です。
 吉光で入札し、イヤと返ってきた時に、地鉄に地沸や地景が強くつき、特に下半に杢目調の肌が交じるところがあるところや、
 元に強い金筋が入っているところに注目できれば、二の札で國光と入れることができるかと思います。

 4号刀 脇差 銘 裏、政清 表、應安元十二八(古三原)

 いわゆる延文・貞治頃の幅広で寸法の延びた姿。
 刃文は沈みごころの直刃で、地鉄は総体に板目が流れごころ、棟寄りに杢目が交じり、刃方は柾がかる。
 作風から青江の入札もございましたが、上記の地刃の特徴や、映りの入り方などから古三原とみることが出来るかと思います。

 5号刀 刀 銘 於南紀重國造之

 姿は鎬高く、幅広め、元先の幅差さほどまで開かず、中切先延びごころ。
 刃文は小湾れに互の目、地鉄は表が板目がよく詰み、裏は板目が流れて肌立つ。地刃共に明るい。
 帽子は表裏で異なり、表が焼詰め風、裏は一文字風。
 慶長新刀頃の体配に明るい地刃、小湾れや互の目を焼くところなどから、虎徹や親國貞などの入札がありましたが、
 本作の鎬高く、帽子が焼詰め風、流れ肌を交えるといった部分には大和気質がみられます。
 また帽子が表裏で違うというところは南紀重國の特徴の一つですので、こういったところをみていただければと思います。


 


 第1回定例研究会・総会

 令和元年5月25日、関市文化会館にて第1回定例研究会及び総会を開催いたしました。
 研究会には講師として日本美術刀剣保存協会富山県支部事務局長、山誠二郎氏にお越しいただき、5振りの名刀とそれらの詳細な資料を用意して下さいました。


 1号刀 脇指 銘 表、長曾祢興里 裏、寛文七年二月吉日

 姿は鎬造、庵棟、身幅やや狭く、寸詰まり、元先の幅差つき、重ね薄め、踏ん張りごころがあり、反り深くつき、中切先。
 地鉄は板目に杢目、流れ肌交じり、地沸厚くつき、地景よく入り、冴える。
 刃文は小湾れを基調に互の目乱れ、小互の目・尖りごころの刃など交じり、上半焼幅を広め、裏物打辺より特に広く鎬地にかかり、足さかんに入り、匂一段と強く、沸厚くつき、
 湯走りを交え、砂流しよくかかり、金筋・沸筋総体に長くさかんに入り、匂口明るく冴える。
 帽子は表深く一枚風、直ぐごころに丸く深く返り、裏一枚、共に掃きかけて火炎となり、金筋入る。
 茎は先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔三、指表の鎬筋を中心に細鏨の五字銘、裏の下半に年紀がある。
 本作は上記の出来口から江を意識した作と思われる。


 2号刀 脇指 銘 信國 (応永)

 姿は平造、三ツ棟、身幅の割に寸が延びて浅く反りつく。表に刀樋中の梵字と三鈷柄附剣を浮彫にし、裏は梵字・蓮華・鍬形・二筋樋に添樋を重ねて彫る。
 地鉄は板目に処々大肌交じり、地景細かに入り、地沸厚くつき、淡く映りたつ。
 刃文は小湾れに互の目が交じり、二つ連れた互の目が目立ち、総体に小沸つき、砂流しかかる。
 帽子は小丸に浅く返る。
 茎は先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二、指表の目釘孔下中央刀樋にかけて大振りの二字銘がある。
 入札は信國と書かれた方と応永信國あるいは源兵衛尉信國などと書かれた方がいらっしゃいましたが、
 本作は応永ころに多くみられる姿をしていますので、せっかく信國とみられたのであれば、応永信國とみてもよいのではないのかと思います。


 3号刀 脇指 表、備州長舩盛光 裏、應永廿二二年八月日

 姿は鎬造、庵棟、身幅尋常、寸つまり、元先の幅差さほど開かず、先反りつき、中切先。表裏に棒樋と梵字を彫る。
 地鉄は板目に杢交じり、流れごころ。淡く乱れ映りたつ。
 刃文は腰開きの互の目乱れに丁字、矢筈風の刃が交じり、小沸つき、足・葉入る。
 帽子は乱れ込み、尖って返る。
 茎は先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二、指表の目釘孔下中央に六字銘、裏に同じく応永二十四年紀がある。
 刃長が53.4cmほどの寸がつまった姿をしていることや、連続した互の目や矢筈風の刃文が交じることからか、末備前に入札された方もいらっしゃいましたが、
 本作の時代にもこういった姿の脇指は多くみられます。またこういった刃文は重要文化財指定の盛光(應永二十三年紀)にもみられます。


 4号刀 脇指 銘 兼

 姿は鎬造、庵棟、身幅尋常、寸つまり、元先の幅差さほど開かず、先反りつき、中切先延び、平肉がつかない。
 地鉄は小板目、処々流れ肌交じり、地沸厚くつき、白け映りたつ。鎬地柾がかる。
 刃文は小湾れに互の目交じり、互の目丁字、尖り刃交じり、足よく入り、小沸つき、金筋入り、総体に砂流しかかる。
 帽子のたれて沸崩れ状となり、強く先掃き掛け、深く返る。
 茎は先栗尻、茎棟丸、鑢目鷹ノ羽、目釘孔一、指表の目釘孔下棟寄りに大振りの二字銘がある。
 


 5号刀 脇指 銘 表、一葉葵紋 主馬首藤原朝臣一平安代 裏、享保拾三年八月吉日

 姿は鎬造、庵棟、反りやや浅く、中切先延びる。
 地鉄は小板目、処々流れて柾交じり、地沸よくつく。
 刃文は浅い湾れ調に互の目交じり、匂深く、沸厚く、荒めの沸つき、砂流しかかり、頻りに刃縁ほつれ、金筋入る。
 帽子は焼深く、丸く返り、やや沸崩れ風がある。
 茎は先栗尻、鑢目桧垣、目釘孔二、指表の棟寄りに一葉葵紋と長銘があり、裏に同じく年紀がある。
 入札は薩摩新刀・新々刀の中で迷われた様です。安代の刃文の特徴としては浅い湾れか直刃を焼くことがほとんどですので、そういったところをみていただければと思います。


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