当支部会員参加による行事日程

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 古式日本刀鍛錬 一般公開
 刀匠、研師、柄巻師、鞘師、白銀師の実演
 会場・関鍛冶伝承館
 1月2日、2,3,4,5,6,7,8,9,11,12月の第1日曜日
 10月は、関市「刃物まつり期間」に開催


平成30年度「支部活動」日程

支部活動 期   日 会   場
 回定例研究会・総会  平成30年 5月19日(土)   関市文化会館
 第2回定例研究会
 平成30年 7月14日(土)   岐阜市南部コミュニティーセンター
 回定例研究会  平成30年 9月15日(土)   関市文化会館
 回定例研究会  平成30年 11月11日(日)   岐阜市南部コミュニティーセンター
 回定例研究会・懇親会  平成31年 1月19日(土)   ホテルグランヴェール岐山
 6回定例研究会  平成31年 3月23日(土)   岐阜市南部コミュニティーセンター

※ 研究会に一般参加・見学を希望される方は事前に、住所・電話番号・氏名・年齢・職業を記してお申込み下さい。

申込先 : 〒500-8258 岐阜市西川手四丁目20番 日本美術刀剣保存協会岐阜県支部 
                                 e-mail 
houji@pg8.so-net.ne.jp

       (当日の飛び入り参加、および反社会的団体に関係する方は固くお断りいたします。)

尚、参加会費は 1,000円/1回 を申し受けます。


 第3回定例研究会

 平成30年9月15日(土)近藤邦治岐阜県支部長に講師を務めていただき、関市文化会館にて第3回定例研究会を開催いたしました。
 また鑑定刀として一号刀から備前・山城・相州・美濃・大和のいわゆる五ケ伝を用意して頂きました。


 1号刀
 太刀 真長

 本作は身幅が尋常で腰反りつき、少し踏ん張りの弱いところがあるが、先へ伏さりごころが無いところから、
 鎌倉時代後期から末期にかけての姿と捉えられます。
 また身幅は尋常ですが、重ねが少し厚めで庵棟が少し低いところなどは長舩物によくみられる特徴で、特に帽子はいわゆる典型的な三作帽子を
 している為、こういったところから長舩物の三作のいずれかであると捉えることが出来ると思われます。
 そして三作というと長光・真長・近景あるいは景光のことを言う様ですが、特別この帽子が多いのは真長で、
 昔は真長帽子という言い方もされていた様です。
 入札の札としましては近景の札が若干みられましたが、近景でしたら逆足が入るところや小沸がつくと思います。
 また近景の三作帽子は少し横手が下がってみえるとされています。
 そして長光の札が結構みられました。長光は真長の弟あるいは弟子といわれており、作風としては殆ど区別がつけ難いと思いますので、
 長光の札も当たり扱いとさせて頂きました。
 それから景光という札もありましたが、景光は地鉄がもっと美しく詰み、刃文にも逆ごころが交じっているかと思います。
 なお本作には江戸初期は下らないと思われる三つ葉葵紋の鎺が付いております。
 

 2号刀 短刀 来國光
 
 身幅が広く、反りが無く、身幅に比べて重ねがやや薄目というところから、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての過渡期の姿と捉えられます。
 そして地鉄は小板目詰んで冴え冴えとし、沸映りがたっているところから、京物と考えられると思います。
 ただ来物といいますと地鉄に緩んだところがみられる、いわゆる来肌がある事がありますが、本作は研ぎ減りも殆ど無くズングリとした姿で、
 大変健全な状態ですので、これが本来の来の地鉄の良いところと、捉えられると思います。
 また刀樋に連樋を掻き流していますが、京物の彫は棟寄りに高く樋を彫るといわれており、それらは特に粟田口物に多い様ですが、
 この様に来物も棟寄りに高く彫ります。
 姿だけをみますと、粟田口國吉や包丁藤四郎などにも見紛うと思いますが、今回は粟田口一派への入札は無く、
 代わりに美濃物への入札がありました。
 美濃になりますと、重ねがもう少しあり、先反りがつき、ふくらもあと少しつくかと思います。
 そして刃文をみますと、互の目を主調とし、粟田口物の様に物打ち辺りで焼幅が狭くなるという事がありません。
 また小沸がよくついて、中ほどにも金筋状のものがみてとれ、そういったところから来の中でも國光や國次と考えられるかと思います。
 来國光と来國次では殆ど違いはありませんので、今回は来國次も当たり扱いとさせて頂きました。

 3号刀
 脇差 相州住網廣(三代目)

 少し短めでいわゆる片手打ちの様式で、身幅が広めで元先の幅差が少なく、切先が延び、先反り付き、慶長新刀の先駆けと思われます。
 刃文をみますと、非常に激しい丁字乱れで、こういった刃文ですと備前の祐定などにもみられますが、この姿の時代にはもう祐定はおりません。
 祐定以外の刀工で、こういった刃文の刀工ですと、豊後高田・嶋田・末相州が候補にあげられると思います。
 ですが豊後高田ですと、九州物ですので地鉄がもっとネットリとし、嶋田の場合はどちらかというと、末関風の刃が交じる事が多いと思います。
 そして本刀を末相州と捉えて頂きたいところは刃文の焼幅で、刃文の谷から刃先までの幅があるところです。
 土取りをみますと、広直刃を置き、その上でだけ乱れている様なところがあり、刃先の方に深い足や葉が入らず、
 本作のようなグチャグチャと乱れた刃文が末相州の特徴だと思います。

 4号刀
 短刀 千手院作(赤坂千手院)

 研ぎ減りがあり時代の特定が非常に難しい作でしたが、ふくらが枯れており、室町期と捉える事はできるかと思います。
 刃文は沸出来で、決定的な特徴としましては帽子が焼詰めになっており、ここで大和系統であるとみてとれます。
 それから映りがありますが、叢雲状のふわふわとした物が交じっております。
 この映りが兼元・赤坂千手院一派の地鉄にみられ、関鍛冶には無い様に思います。
 赤坂千手院と言いますと、通常こずんだ尖り刃が多いですが、本作の様に美濃物であっても大和気質に富んだ物もあります。

 5号刀
 刀 南都住藤原包貞

 鎬は高く、鎬幅も広い、平地は小板目ですが、鎬地は柾目、刃文は直刃にほつれ、喰い違い刃があり、帽子も焼詰めに近く激しく掃き掛ける、
 といったところから、大和系統と捉える事ができるかと思います。
 そして姿が鎌倉時代まで遡る物では無く、室町時代の打刀の姿をしていますので、そういったところから末手掻とみて頂きたいです。
 また兼常の入札がありましたが、兼常であってもおかしくはない様な作風はしています。
 ですが答えとしましては包貞ですので、末手掻一派に入れて頂ければ当たり扱いとさせて頂きました。



 第2回定例研究会
 
 
平成30年7月14日(土)公益財団法人日本美術刀剣保存協会・学芸部長、日野原大先生に講師としてお越し頂き、
 岐阜市南部コミュニティセンターにて第2回定例研究会を開催いたしました。
 1号刀 太刀 銘 真景(古伯耆)

 鎺元踏ん張りのある生ぶの姿、長寸で元先の幅差開き、小切先に結ぶ。
 地鉄は大板目に大杢目を交えて、鉄色は暗味強く、色変わりの鉄や地斑状の映りがみられる。
 刃文は腰元焼落とし、刃沸強く匂口沈む古風な小乱れ調。
 真景は古伯耆真守の子、または弟子とされる。

 2号刀 刀 金象嵌銘 尻懸則長磨上之本阿(花押)〈光室〉

 鎺元の踏ん張り少なく磨り上げ、尋常よりやや広めの身幅、元先の幅差あまり開かず、中切先延びごころ、鎬幅広く、鎬高い。
 地鉄は板目に流れを交えて部分的に肌立つ、暗味を帯びた綺麗な鉄。
 刃文は直刃調、小互の目連れて湾れを交える。刃縁さかんにほつれ、金筋・砂流しかかり、地沸厚くつく。
 3号刀 太刀 銘 備州長舩家助 永享九年八月日

 磨り上げてあり、踏ん張り少なめ。元来は身幅尋常、元先の幅差開き腰反りつき、先へも反りの加わった室町初期・応永頃の姿と思われる。
 地鉄は板目に杢目を交えて肌立ち、地景を交えて乱れ映り立つ。
 刃文は腰の開いた匂勝ちの乱れを基調に、尖り刃・角互の目、帽子はろうそく風に尖る。
 4号刀 短刀 銘 近江大掾藤原忠廣

 刃長八寸八分の常寸で身幅尋常、僅かに内反り、やや重ねが厚い。
 地鉄は小板目詰み、総じて肌目が細かに立つ。
 刃文は帯状の直刃、帽子はふくらと平行に返る。
 5号刀 刀 銘 (三日月文)大慶荘司直胤(花押) 文化八年仲秋

 身幅尋常、元先の幅差開いて反り高く、上半へ先反りも加わる。
 地鉄は小板目詰まって無地風。焼頭から煙込むように映り立ち、映りの中に処々白くかたい焼きのような組織がみられる。
 刃文は腰の開いた互の目・尖り刃・角がかった刃、帽子は乱れ込んで尖りごころ。
 茎に三日月の彫があるが意味は解かっていない。文化年紀の作に集中してみられる。


  




 第1回定例研究会・総会

 平成30年5月19日(土)関市文化会館にて第1回定例研究会、および総会を開催いたしました。
 本年度より日本美術刀剣保存協会富山県支部様と支部交流をして頂く事になり、その第一回目として山誠二郎事務局長に
 講師として、遠方よりお越し頂きました。
 また古刀から新々刀まで幅広い時代の名刀や、富山県・岐阜県にそれぞれゆかりのある郷土刀工の名品もお持ち下さり、
 大変見ごたえのある研究会となりました。


 1号刀 太刀 銘 守家(畠田)【重要刀剣】

     姿は鎬造、庵棟、身幅尋常、反り浅くつき、中切先。
     地鉄は板目に杢目を交え、肌立ちごころに地沸つき、乱れ映り立つ。
     刃文は丁字乱れ、焼頭に出入りあり、足・葉頻りに入り、小沸よくつき、明るく冴え、金筋かかる。
     帽子は乱れこみ、小丸ごころに掃き掛ける。
     茎は少し磨上、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔二、佩表元孔の横棟寄りに二字銘を切る。

 2号刀 短刀 銘 宇多國久(後代・室町時代後期)

     姿は平造、庵棟、身幅尋常、重ねやや薄く、僅かに反りつく。表に刀樋、裏に二筋樋を掻き流す。
     地鉄は小板目主体に杢目・流れ肌を交え、地景よく入り、地沸つき、白け映りたつ。
     刃文は直刃基調に小湾れ・小互の目を交え、処々ほつれ、二重刃がかかり、足入り、匂深く沸よくつき、太めの沸筋が交じる。
     帽子は直ぐに小丸に浅く返り、掃き掛ける。
     茎は生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔三、差表の棟寄りにやや太い鏨で四字銘を切る。

 3号刀 脇差 銘 越前國下坂貞次

     姿は平造、三ツ棟、寸延びて身幅やや広く、やや重ね厚く、反り浅くつく。表に素剣と護摩箸、裏に下り龍を彫る。
     地鉄は板目に小杢目交じり、棟寄り柾に流れ、肌立ちごころに地沸つき、地景入り、鉄色やや黒みをおびる。
     刃文は湾れに互の目・丁字を交え、焼き高く、匂深く、沸よくつき、総体に砂流しかかり、匂口やや沈む。
     帽子は表が尖り気味に、裏は小丸に深く返り、掃き掛ける。
     茎は生ぶ、先栗尻、鑢目桧垣、目釘孔一、差表の目釘孔下、棟寄りに長銘を切る。

 4号刀 短刀 銘 兼 【重要刀剣】

     姿は平造、三ツ棟、身幅寸法とも尋常、元重ねに比べて先重ねが目立って薄くなり、僅かに内反り。
     地鉄は小板目、上半に流れ肌・地斑ごころ交じり、棟寄りに白け映り立つ。
     刃文は細直刃、匂口締まり冴える。
     帽子は直に小丸、返りやや深く倒れごころとなる。
     茎は生ぶ、先栗尻、鑢目桧垣、目釘孔一、差表の茎尻近くに二字銘を切る。

 5号刀 刀 銘 七十二翁 荘司美濃介藤原直胤(花押) 嘉永三戌年二月吉日

     姿は鎬造、庵棟、身幅やや広く、元先の幅差つき、重ね厚め、腰反りつき、中切先。表裏に樋先を下げた棒樋を掻き通す。
     地鉄は板目に杢目交じり、総じてよく詰み、無地風を呈し、地沸細かにつく。
     刃文は片落ち互の目主体に、丁字・互の目、尖りごころの互の目を交え、足入り、小沸つき、匂口明るく、鎺元うるむ。
     帽子は小丸に返る。
     茎は生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目大筋違に化粧、目釘孔一、佩表に長銘および花押、裏に年紀を切る。

     




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