次頁
戻り

ソクイが分解修理を可能に

古来からの「ソクイ」を使った鞘は分解修理が可能であり、刀のために最適である。
化学接着剤が出回るようになってから、このような仕事をする鞘師が少なくなって

きていると西田氏は嘆く。
刀を愛する者は、鞘一つにも細心の注意を払い大切にするものである。
(写真左)

化学接着剤を使用した鞘は、鯉口から力を入れて割ろうとすると、写真右のように
見るも無残に裂けてしまい修理はおろか到底復元できない。
このほか、化学接着剤の使用は刀に錆を呼び、手がつけられない事態を生ずる。