伝統の技
ここに掲載いたします『伝統の技』の数々は、伝統技能保持者の方々の数十年にわたる研鑚の賜物です。
これからこの道に就かれる若い方のため、さらに、刀剣に関して触れる機会が少ない方々のために是非に公開をお願いいたしました。
ホームページを通してお伝えできる『真の技』はほんの一部でしかないと言わざるを得ません。
また、ホームページを通して公開できる分野、内容も限られております。
しかしながら、伝統技能を後世に伝えるため、小さいかも知れませんがその一歩を踏み出すことが大切だと信ずる気持ちで一杯です。皆様からの建設的なご意見を得て、当コンテンツを発展、充実させていきたいと考えております。
なお、伝統技能保持者の方々の考えおよび経験をもとに築き上げられた技に関して、御批判やその無断転載を一切お断りいたします。
刀装金工師 「西田重雄」氏 至極の技
(注)西田氏は左利きですので、写真が反転しているように見えますが誤りではありません。
T 拵え・白鞘・柄前の巻
(1)拵え作品の数々
(2)白鞘の製作
○朴板から木取り
○木取りした板に刀の姿を写し取る
○丸ノミを使って削る
○特殊な刃物を使って削り込む
○特に慎重を要する刀の棟削り
○天然接着剤ソクイを使って板を接着させる
○鞘外周の荒けずり
○仕上げ、鎬線を入れる
○鞘表面の磨き
(3)白鞘の修理
○ソクイを使っていれば分解修理が可能になる
○古い鞘の内側には錆を呼ぶ原因が明瞭に現れている
○黒ずんだ部分を削り、うるしを使って金箔を張る
(4)拵えの鞘、白鞘、柄前の研究
○参考品を収集し、先人の技を研究
(5)入れ子鞘の工夫
(6)製作・修理の道具
(7)拵えの鞘、白鞘・柄前の材料
○朴の木
○サメ皮
○目釘・鳩目
○うるし・金箔
○天然接着剤ソクイ
○トクサ・ムクの葉
U はばきの巻
(1)はばき作品の数々
(2)はばきの製作
○はばき地金を切り出す
○地金を鍛え、ねばりを出す
○刀の棟の形に折り曲げる
○仮中心(かりなかご)に合せて、さらに鍛練する
○のみ込み部分を削り取る
○刀の部分にあたるところを蝋つけ
○表面のヤスリかけ
○力金の部分を整える
○上蓋(うわがい)、下蓋(したがい)の調子を合わせる
○実際の刀に調子を合わせる
○はばきに金を着せる
◎はばきの仕上げ装飾
○桧垣ヤスリをかける
○下蓋に金を着せる
○牡丹祐乗:牡丹の花びらを彫る
○岩石はばき:岩石模様を彫り込む
○横ヤスリの仕上げ
○二重はばき:縦・横ヤスリをかける
○太刀はばき:縦ヤスリの仕上げ
○横キザミ仕上げ
○銀むくはばき:美しい玉
(3)道具・材料
○仮中心(かりなかご)
○ヘラ・ヤスリ・タガネ等