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サメ皮を使った拵えの柄の数々である。

サメ皮

サメとは称しているが「藍鮫」「蝶鮫」等を除けば、学名を「トリゴン・セフェン」と
いうエイの一種である。
通常、柄巻に使われるのは、このトリゴン・セフェン(真鮫)の鱗状突起が
連続して並んでいる部分であり、その他は専ら鞘巻に使い、漆をかけた上、
研ぎ出して磨く。
その際に現れる美しい模様をその形態によって「花梅花皮(はなかいらげ)」
「豆梅花皮(まめかいらげ)」「菊閉(きくとじ)」「縮緬(ちりめん)」等と称して
珍重されている。